右から読んでも左から読んでも「生蕎麦」は「生蕎麦」だ

> 紺の地に白で「麦蕎生」と書かれているだけの暖簾をくぐり引き戸を引き店の中に入ると

あれ? 生蕎麦(きそば)が逆さまだ、と思つたけど、暖簾(のれん)なのでこれで良いのですね。横書きならではの技です。素晴らしい。

素晴らしくない。記述方向が Left to Right の文章中にいきなり Right to Left の文字列が現れても、データとして正しくない。表示に関する事は、CSS に任せるべきだ。dfn 要素に noren クラスを付けて<dfn class="noren">生蕎麦</dfn> とマーク付けした場合のスタイル例を以下に示す。


dfn.noren {
    direction: rtl;
    unicode-bidi: embed;
}

「生蕎麦」を「生蕎麦」として扱う事によって、ハンディキャップユーザとかにも優しさをアピールできるオマケも付いてくるのでお得です。別に、そういう事を言いたかった訳じゃないけど。
「見た(或は読んだ)モノの記述方向」がどうであれ、今「書いているモノの記述方向」に則って文書データは書かれるべきだろうと思う。
屁理屈太郎さんだって、強制改行やテーブルや整形済みテクストやその他の裏技を使って、縦書きを実現させている文書を見ても、素晴らしいとか言わないんじゃない ?